皆さんこんにちは
星の森ファミリー歯科・管理栄養士の唐渡です
皆さん食事はよく噛むことが大切と言われているのをご存知かと思います
聞いた事はあるけど…
なぜ大切なの?
よく噛むってどれくらいが目安なの?
早食いの癖が抜けない…
などについてお話したいと思います
まず、健康な歯を育てる為にお食事の面からのアプローチとしては…
栄養バランスと噛みごたえを意識することです
しっかりと噛んで食べることは唾液の分泌を促し顎を強くし、
歯並びにも影響します。
さらに、食べ物を噛み砕いて消化を良くする以外にもたくさんの効果があります。
目標は【ひと口30噛み】です
日本咀嚼学会では、
女王の卑弥呼が活躍した弥生時代の食事はよく噛む必要があった事から
その効果を次のような標語で表しています
【卑弥呼の歯がいーぜ】
ひ:肥満防止
→満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐ。
み:味覚の発達
→食べ物の味がしっかり分かる。
こ:言葉の発音はっきり
→口の周りの筋肉が刺激され、発音が良くなる。
の:脳の発達
→脳細胞の働きが活発になり、発音が良くなる。
は:歯の病気予防
→唾液がたくさん出て、虫歯や口臭の予防にも。
が:癌予防
→癌細胞を抑える酵素が出る。
い:胃酸快調
→消化酵素がたくさん出る。
ぜ:全力投球
→歯を食いしばると、全身に力が出る。
ちなみに、古代から現代までの食事の噛む回数について
時代ごとに研究されたものがこちらです。
【各時代の食事でこんなに違う咀嚼回数】 1食につき
卑弥呼の時代(弥生) 3990回
紫式部の時代(平安) 1366回
源頼朝の時代(鎌倉) 2654回
徳川家康の時代(江戸初期) 1465回
篤姫の時代(江戸後期) 1012回
戦前(昭和初期) 1420回
現代 620回
これは、神奈川歯科大学現教授の齋藤滋先生が食文化史研究家の永山久夫先生とともに、
古代から現代までの食事の咀嚼回数を時代ごとに調べたものです。
このデータから、現代に生まれた私たちは食文化や加工食品技術の発展の影響を受けて、
噛む回数がいかに少なくなってきていることが分かりましたね。
そのため、私たちは日頃からよく噛む意識をより持ってお食事をしていきましょう
そして先程、【ひと口30噛み】が目標とお話しましたが、
そのために出来るポイントをまとめました
①食べ物を口に入れたら箸を置く。
ひと口ごとに箸を置くことで、噛む事に意識を集中させることができます。
また、1回ごとに箸を置くので食事時間も長くなり満腹感も得られます
②口の中に食べ物がなくなるまでは次のひと口は入れない。
次から次に食べ物を口に運ぶと、噛むことがおろそかになってしまいます。
しっかり噛んで飲み込んでから次のひと口を入れましょう。
③食べ物が口の中にあるうちは飲み物を飲まない。
飲み物を飲みながら食事をすると食べ物を流し込んでしまい噛む回数が少なくなります
食後は飲み物【甘くないお茶や水が良いです】を飲むことで歯垢が付きにくく落ちやすくなるのでおすすめです。
④根菜類をおかずに取り入れ、食材を大きくカットする。
いつものカレーではなく、根菜カレーにしてみたり、
焼きそばの具にはレンコンを入れるとシャキシャキとした歯ごたえも楽しんで食べることが出来ます
このように、お子様の好きなメニューに取り入れてあげることで苦手野菜になりがちな根菜も克服が期待できます。
⑤早食いを防ぐため、お食事に15分以上かける。
忙しい朝や昼は難しいので、夕食だけでもいつもより時間をかけて食べましょう
お食事をはじめて15分程すると
脳の満腹中枢が刺激されて【お腹いっぱいになった】と感じる事ができます。
それ以前に食べきってしまうと満腹中枢が刺激されていないので食べ過ぎを引き起こしてしまう原因になります
いかがでしたでしょうか?
何かひとつでも大丈夫ですので、出来そうなものから取り組んでみてください
少しでも日頃のお食事の中で噛む回数を増やせるようにしていきましょう。
当院では低年齢のお子様の歯並び相談やお口育てのアドバイス、
また管理栄養士による無料の栄養相談もさせていただきます。
栄養相談は歯に関わらない質問でも大丈夫です
【例えば、普段の食事内容のアドバイスが聞きたい。最近体重が増えてきて困っている。】などなど
定期的に歯のお掃除【メンテナンス】にお越しいただいてる方にもおすすめです
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