種々の外科処置も当院にて対応可能です。
今回は親知らずの抜歯について詳しくご説明していきたいと思います。
親知らずとは智歯とも呼ばれる第三大臼歯です。
(親知らずとは)
よく、抜いたほうが良いですかと質問を受けることがありますが、
正常に生えていて噛むことに使えていたり、歯ぐきの中に埋まっている、
または横向きに生えているが特に症状がない場合は経過観察で大丈夫です。
注意点として、
横向きに生えていたり埋まっている親知らずは放置すると下記のような状態になりやすいです。
下記のような状態になった、またはその状態が予想される場合には抜歯をお勧めします。
・痛みや腫れが出る。
・虫歯になる、または手前の歯が虫歯になってしまう。
・横向きに生えている場合、手前の歯をおして歯並びを歪ませる原因となる
・外向きに生えて頬をかんでしまう。
・隣の歯の根っこが吸収されてくる。
・智歯の周りに嚢胞(病的な袋)ができる。など…
不潔になったり虫歯にしてしまったりとトラブルの元となることもしばしばです…。
親知らず(智歯)を抜歯することのリスクについて
・術後の腫れ、痛み。
・下の親知らずを抜く際に下顎の骨の中に通っている神経を傷つけてしまうことがあり、
術後に下唇や舌にしびれや麻痺を引き起こすことがある。
・腫れが出ると口が開けづらい。
・上の親知らず(智歯)を抜いたあと上顎洞という鼻の空洞と交通してしまう場合があり、
水や空気が鼻から漏れることがあります。
※交通とは…上顎の親知らずの抜歯の際のリスクです。抜歯後に抜歯窩(歯を抜いたあとの穴)と鼻腔がつながってしまう事があります。
そうしますと、口から飲んだ水が鼻から出たり空気が口から鼻に漏れたりします。
穴の大きさによりますが、大部分が自然に閉鎖します。
この空洞は基本的に自然に閉じることがほとんどです。
治療にはリスクはつきものですが、患者様が安心して治療を受けていただけるよう、
担当医よりしっかりとご説明をさせていただいております。
疑問や不安なことなどよくご相談いただきたいと思います。
当院は大学病院所属の歯科医師も在籍しておりますので、大学病院と連携もしております。
必要でしたら、
ご紹介させていただくことも可能です。
<抜歯当日の流れ>
抜歯にかかる時間は簡単なもので30分程度、
難抜歯になりますと1時間程かかります
(難抜歯とは智歯の大部分が骨に埋まっている、根っこが大きく曲がっている、親知らずと骨が癒着しているなどです)
Drが麻酔のかかり具合、体調やご気分などに配慮しながら丁寧におこなっていきますのご安心ください。
歯の状態によりますが、
初診でお見えの方でも当日に抜歯出来ることもあります。
まずはレントゲン等の検査を行い、神経や骨の構造、
その他の部分に炎症がないかなど抜歯を行うにあたっての確認を行います。
(この場合、より正確に歯根と神経の関係等を見るためにCT撮影を行うこともあります)
智歯の周りに炎症が起こっている場合などは抗生剤を服用していただいて後日抜歯となります。
当日に上下一度に抜くこともできますのでご相談ください。
抜歯の流れ
➀麻酔
②切開(智歯が生えている場合は行いません)
③抜歯(智歯が横向きで抜きにくい場合等は器具で削って分割します)
④縫合(切開をしていない場合は行いません)
⑤止血(傷の中に止血用のスポンジを入れて食べ物のカスなど汚れが入るのを防ぎます)
抜歯後のご注意
・止血ガーゼは20~30分くらいはかんでおいてください。その後は捨てていただいて構いません。
・抜歯後24時間から48時間は血が滲む、唾液に血が混ざる程度の出血は予想されます。
出血が多い、なかなか止まらない場合はお渡しするガーゼを1時間ほどしっかり噛んで圧迫止血を行ってください。
それでも止まらない時は当院へご連絡ください
・抜歯当日は飲酒や激しい運動、長湯は控え安静にして早めに休んでください。
・抗生剤をお渡しした場合は必ず飲みきるようにしてください。
・抜歯後二日間は強くうがいをしないようにしてください。
血液のかさぶたが剥がれ落ちて治りが遅くなったり、感染を起こしたりする恐れがあります。
・抜いたところが傷む場合は冷やしていただいて構いません。
頬に冷やしたタオル等をあてていただくと良いでしょう。
氷や保冷剤は使わないようにしてください。痛みが増したり血行が悪くなり治癒が遅くなったりします。
・縫合をした場合、問題がなければ1週間後に糸をとりますので必ず来院してください。
その他医師の指示に従っていただきますようお願いします。
・ブラッシングはその部分だけ当日は避け、
翌日からは優しく丁寧に行ってください。口腔内を清潔にしていただくことで傷の治りも早くなります。
親知らずの抜歯は上か下か、歯肉の中に埋まっているかどうかによっても、
治療費は変わります。
初診+レントゲン+検査+抜歯の場合は5000円弱かかってきます。
歯肉に埋まっていると、1500円程度加算されます。
下の歯は、顎骨の神経管に近い為、CT撮影して確認しつつの抜歯となります。
CT撮影代が5000円弱加算されます。
おおよその金額は5000円~12000円となります。
おおよその金額になっていますので、大体の目安としてお考え下さい。
ご相談のみでも受け付けております
お問い合わせお待ちしております