こんにちは!
星の森ファミリー歯科・管理栄養士の唐渡です
日ごとに春めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、緑茶による抗菌効果についてのお話をさせていただきます。
緑茶には、カテキンというポリフェノールが含まれており、
主なカテキンの中に、エピガロカテキンガレート(EGCG)があります。
東北大学は、2021年6月2日に緑茶に含まれる
主なカテキンのエピガロカテキンガレート(EGCG)による
むし歯関連菌に対する抗菌効果を明らかにしました。
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研究の結果より、緑茶と同等の濃度であれば、
むし歯関連菌を死滅させはしないものの、
むし歯の直接の原因となる酸産生を抑制すること
が明らかになったと発表しました。
緑茶は以前から、体にいいとされてきましたが、
そのメカニズムは明らかにされていませんでした。
そこで、今回の研究チームは口腔内において代表的なむし歯関連菌である
ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)を用いて、
以下の5つに対するEGCCの抗菌効果を検討しました。
・殺菌効果
・細菌の増殖に対する抑制効果
・細菌の糖からの酸産生活性に対する抑制効果
・細菌の糖取り込み系酵素活性に対する阻害効果
・細菌に対する凝集効果
この結果、緑茶に含まれる濃度と同等のEGCG(1mg/ml)は、
ミュースタンスレンサ球菌に対しての殺菌効果はみられないものの、
細菌増殖の阻害や細菌凝集の促進効果が明らかになりました。
細菌凝集の促進とは、細菌が歯面に付着する前に凝集塊を作り
歯面に細菌が付着することを阻害します。
また、う蝕(むし歯)病原性として重要な糖からの酸産生活性と
糖取り込み系酵素活性に対しては増殖を抑制し、
EGCGの抗菌作用のメカニズムが推測されました。
それらに加えて、EGCG自体に口腔内のpHを一定に保つ能力と
細菌の酸産生活性によるpH低下を防ぐ力があることも分かりました。
また、これらの抗菌効果は唾液の存在下でも持続することが判明しています。
つまり、食事の影響などでお口の中が酸性に傾くと虫歯になりやすくなりますが、
緑茶に含まれるEGCGというポリフェノールのおかげで、
虫歯になりにくい環境に戻してくれる効果があるということが分かりました!
さらにこれらの抗菌作用は、代表的なミュータンスレンサ球菌だけではなく、
ほかのむし歯関連口腔レンサ球菌にも作用したことから、
口腔バイオフィルム全体のむし歯の抑制に繋がるものと推測されるとしています。
研究者らは、緑茶に含まれる程度の濃度で殺菌効果がないことは、
過度に口腔常在菌を除去することなく、う蝕(むし歯)原性の低減化が可能であり、
近い将来、むし歯予防の効果的ツールとして開発されることを期待すると述べています。
今回の研究により、日本を代表する緑茶が、
むし歯予防に効果的で、
かつ長期的に頻回しても安全な飲料であることが示されました。
皆さんが日頃愛用している緑茶にも、
虫歯の抗菌効果が期待されるという事ですね!
歯の健康維持に嬉しい研究報告の紹介でした
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