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海部郡大治町西条字南井口16

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ブラックトライアングルって何?矯正治療でも起こる歯にできる隙間について


こんにちは。 星の森ファミリー歯科、歯科医師の伊東です。

「歯と歯の間に隙間ができて気になる」

「矯正治療をしたら、かえって隙間が目立つようになった」

そんなお悩みはありませんか?


もしかしたら、それは「ブラックトライアングル」かもしれません。

この記事では、ブラックトライアングルとは何か、できる理由、対策などについて解説します。


■ブラックトライアングルとは?


「ブラックトライアングル」という言葉を聞いたことがありますか?これは、歯と歯の間、そして歯茎との間にできる三角形の黒い隙間のことを指します。


通常のすきっ歯とは少し違い、ブラックトライアングルは歯茎が関係している点が特徴的です。歯を支える骨が痩せてしまったり、歯茎が下がってしまったりすることで、この隙間は現れます。


ブラックトライアングルができると以下のような影響が出ることがあります。


  • ・見た目の問題

  • ・食べ物が挟まりやすい

  • ・歯周病のリスク増加 (放置した場合)


ブラックトライアングルは、一度できてしまうと自然に治ることは難しいですが、適切なケアや治療で改善できる場合もあります。


■ブラックトライアングルができる原因


ブラックトライアングルができてしまう原因は、主に以下の5つが挙げられます。


◎加齢による歯茎の退縮

年齢を重ねると歯茎が次第に下がることがあります。これは生理的な現象であり、ある程度は避けられないものです。


◎歯周病の進行

歯周病は歯茎の炎症や歯を支える骨の破壊を引き起こす病気です。歯周病が進行すると、歯茎が下がり、歯と歯の間に隙間ができやすくなります。


また、歯周病によって歯茎が腫れていた場合、治療によって炎症が治まると腫れていた歯茎が引き締まり、ブラックトライアングルが目立つようになることがあります。


◎歯の形と歯並び

生まれつき歯の形が三角形に近い場合、歯と歯の間に隙間ができやすく、ブラックトライアングルが生じやすい傾向にあります。


また、ガタガタの歯並びや八重歯といった歯並びの乱れも、歯と歯の間に隙間ができやすく、目立つことがあります。


◎矯正治療による影響

歯列矯正は歯並びを整えるための治療です。しかし、歯が正しい位置に並ぶことで元々隠れていた隙間が見えるようになり、ブラックトライアングルが生じることがあります。


特に、子供と比べると大人の矯正治療の場合、一度下がった歯茎が元の位置に戻りにくいため、ブラックトライアングルが目立ちやすくなる傾向があります。


◎その他の原因

強い力でのブラッシング、サイズの合っていない歯間ブラシの使用、歯ぎしりや食いしばりといった、歯や歯茎に強い力がかかってしまうこともブラックトライアングルの原因となります。


■ブラックトライアングルの治療法


ブラックトライアングルは、以下の方法で改善を目指すことができます。


◎歯列矯正

歯列矯正によって歯並びが整うと、歯と歯の間の隙間が自然に埋まることがあります。また、歯並びが良くなることで歯ブラシが届きやすくなり、清掃性が向上。結果として、歯周病の予防にもつながり、ブラックトライアングルの再発を防ぐ効果も期待できます。


また、歯列矯正では「IPR」と呼ばれる処置を行うことがあります。これは、歯を並べるスペースを作るために、歯と歯の間をわずかに(0.1mm〜0.5mm程度)削る処置のこと。


IPRを行うことで、歯を抜かずに歯並びを整えることができたり、歯の形を整えてブラックトライアングル自体を小さくできたりするメリットがあります。


◎ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、歯科用のプラスチックを使って、歯と歯の間の隙間を直接埋める治療法です。歯を削る量を抑えられ、1回の治療で完了します。治療期間が短く、費用もセラミックと比較してリーズナブルな点が魅力です。


◎ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミック製のシェルを貼り付ける治療法です。イメージとしては、「付け爪」のようなもの。歯の色や形を整えることもできるため、ブラックトライアングルのすき間を受けることも可能です。


◎ヒアルロン酸注入

歯茎にヒアルロン酸を注入することで、歯茎をふっくらとさせ、すき間を目立たなくします。ヒアルロン酸注入はメスを使わないため、体への負担が少ない治療法です。しかし、効果は一時的で、数ヶ月から1年程度で体内に吸収されてしまいます。そのため、定期的な注入が必要です。


※ダイレクトボンディング、ラミネートベニア、ヒアルロン酸注入は、歯科医院によっては行っていない場合があります。


【ブラックトライアングルが気になる方は当院へご相談ください】


ブラックトライアングルは、加齢、歯周病、歯の形、歯並び、矯正治療などが原因で起こります。ブラックトライアングルは見た目の問題だけでなく、食べ物が挟まりやすくなることでむし歯や歯周病のリスクを高めてしまうこともあります。


「最近、歯と歯の隙間が気になるようになった」「笑ったときに黒い隙間が見えるのが気になる」など、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。ブラックトライアングルができてしまった原因を詳しく調べた上で、お一人おひとりに合った治療方法をご提案します。


星の森ファミリー歯科
歯科医師・歯学博士
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