【診療時間】 9:30~13:00/14:00~19:00
【休診日】日祝午後
海部郡大治町西条字南井口16

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矯正治療が難しい症例とはどんな歯並び?その理由は?


こんにちは。

星の森ファミリー歯科、歯科医師の伊東です。


「歯並びがガタガタ」

「出っ歯が気になる」

このようなお悩みを持っている方の中には、自分の歯並びが矯正治療で改善できるのかを知りたいと思っている方もいるでしょう。


この記事では、矯正治療の中でも特に難しいとされる症例について、どのような歯並びが該当するのか、なぜ矯正が難しいのかを解説していきます。


■矯正治療が難しいと言われる4つの症例


以下の症例は、矯正治療が難しいと言われています。


◎オープンバイト(開咬)

オープンバイトとは、奥歯は噛み合っているのに、上下の前歯の間に隙間ができて閉じない状態を指します。前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、サ行やタ行などの発音が不明瞭になるといった症状が現れます。


原因は、上下の骨格的な問題、幼少期の指しゃぶりや舌で前歯を押すなどの癖(舌癖)など、複数の要因が絡み合っていることが多いです。


そのため、歯を動かすだけの矯正治療では根本的な改善が難しいケースがあり、癖を治すトレーニングを並行する必要があります。


◎ディープバイト(過蓋咬合)

ディープバイトは、上の前歯が下の前歯を過度に覆い隠している状態です。重度の場合、下の前歯が上の歯茎に当たって傷つけてしまうリスクがあります。口元が小さく見えたり、顔のバランスが崩れて見えたりする場合があります。


原因は下顎の成長不足、上顎の過成長、前歯の傾斜など、こちらも複数の要因が考えられます。そのため、原因を正確に診断し、それぞれの要因に合わせた治療計画を立てる必要があり、場合によっては外科手術が必要になることもあります。


◎骨格の問題による出っ歯・受け口

出っ歯は、上顎が前に出ている状態です。受け口は、下顎が前に出ている状態を指します。これらは、顎の骨格の成長バランスが崩れていることが原因で起こります。顔貌への影響も大きく、横顔のラインが不自然に見えることも。


骨格的な問題が原因の場合、歯を移動させるだけの矯正治療では根本的な改善が難しく、顎の骨の位置自体を修正する外科手術が必要になるケースもあります。


◎生まれつき歯が足りない場合

生まれつき永久歯の一部が存在しない状態を「先天性欠損歯」と言います。空いたスペースに隣の歯が傾いてしまうことで、歯並びのバランスが悪くなったり、噛み合わせに問題が生じたりすることがあります。


歯の数が足りないため、矯正治療で歯を移動させてスペースを閉じるのか、インプラントやブリッジなどの補綴治療で歯を補うのか、複数の選択肢を検討する必要があります。


■難しい症例でも諦めずに矯正治療はできる?


以前は矯正治療が難しいとされていた症例でも、以下のような技術によって治療ができる可能性があります。


◎アンカースクリューの活用

アンカースクリューは、チタン製の小さなネジのようなもので、歯を支える骨に一時的に埋め込み、矯正治療の支点として利用します。


従来の矯正治療では難しかった奥歯を後ろに移動させたり、歯を垂直方向に移動させたりすることが可能になり、出っ歯の改善や噛み合わせの大幅な改善などに効果を発揮できます。


◎外科手術を併用した矯正治療

顎の骨格に大きな問題がある場合や、歯の移動だけでは十分な改善が難しい場合は、外科手術を併用した矯正治療が必要になることも。


手術は、顎の骨の位置を外科的に修正する手術で、出っ歯や受け口といった左右非対称の改善に効果を発揮します。手術後は矯正治療を継続し、歯並びと噛み合わせを整えます。


■矯正治療で難しい症例でよくある質問


ここでは、難症例の矯正治療に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。


◎Q.難症例だと治療期間は長くなる?

A.難症例の場合、歯の移動量が大きかったり、骨格的な問題への対応が必要になったりするため、通常の矯正治療よりも治療期間が長くなる傾向があります。しかし、個人差があるため、担当医とよく相談し、治療期間についてしっかりと理解するようにしましょう。


◎Q.費用は通常の矯正よりも高額になる?

A.難症例の治療は、通常の矯正治療よりも費用が高額になるケースがあるため、十分な説明を受けることが重要です。


◎Q.痛みやリスクは大きいの?

A.治療内容によっては、通常の矯正治療よりも痛みやリスクを伴う場合があります。たとえば、外科手術を行う場合は、手術に伴うリスクや術後の腫れ、痛みなどが考えられます。治療前にリスクについて十分な説明を受け、納得した上で治療に臨むようにしましょう。


■まとめ


オープンバイト、ディープバイト、骨格性の問題などは、矯正装置のみでは難しい症例もあります。しかし、アンカースクリューの活用や外科手術を併用した矯正治療など、以前は困難とされていた症例でも改善できる可能性があります。


大切なのは、諦めずに歯科医師に相談することです。自身の歯並びの状態を正確に診断してもらい、適切な治療計画を立ててもらいましょう。


当院では無料相談も受け付けておりますので、歯並びでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。


星の森ファミリー歯科
歯科医師・歯学博士
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