こんにちは。
星の森ファミリー歯科、歯科医師の伊東です。
インプラントは自分の歯のように噛める、見た目が回復するなど、さまざまなメリットがあります。その一方で、後悔や失敗談も耳にすることがありますよね。
インプラントはメリットだけでなく、リスクや注意点もあり、知っておかないと後悔する可能性があります。
そこで今回は、インプラントで後悔する理由や後悔しないための注意点について解説します。
目次
■インプラントで後悔する6つの理由
インプラントのメリットばかりに目を奪われ、デメリットやリスクを理解しないまま治療に進むと後悔する可能性があります。ここでは、インプラントで後悔する理由を6つ紹介します。
◎インプラント周囲炎になった
「インプラントはむし歯にならないから安心。」そう思っている方もいるでしょう。しかし、インプラントにも「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に似た病気にかかることがあります。
原因は歯周病と同じく、歯垢(プラーク)の中に存在する歯周病菌です。歯周病菌がインプラントの周りで繁殖すると、歯茎や骨に炎症を引き起こします。
さらに厄介なことに、インプラント周囲炎は歯周病よりも進行が早いです。症状が悪化するとインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
◎下歯槽神経が傷ついてしびれが残った
下あごの骨には「下歯槽神経(かしそうしんけい)」という下あごの動きや歯、粘膜、唇の動きを司る太い神経が通っています。歯の根っこ付近を通っているため、インプラントを埋め込む際、まれに傷つけてしまうことがあります。その結果、唇や顔にしびれが残ることも。
◎インプラントが上顎洞へ迷入した
上顎洞(じょうがくどう)とは、上あごの奥歯の上にある空洞です。人によっては骨の高さがなく、インプラントを埋め込む際に誤ってこの空洞に入り込んでしまう(迷入)ことがあります。
これは、事前に歯科用CTで上顎洞の位置を確認していなかったことで起こることがあります。骨の高さがない場合は、骨造成を行うのが一般的です。
◎インプラントが破折した
インプラントはチタン製であるため頑丈にできていますが、強い力が加わるとまれに破折してしまうことがあります。
破折には、インプラント本体が折れるケースと、人工歯とインプラントを固定しているネジ(スクリュー)が折れるケースがあります。
ネジが破折した場合は、インプラント本体への衝撃を和らげる役割を果たすため、インプラント自体がダメになったわけではありません。ただし、インプラント本体が破折した場合は、撤去や再治療が必要になります。
◎食べ物が挟まりやすくなった
人工歯と人工歯根との接続部分はくびれが大きいため、食べ物が詰まりやすい形状をしています。
もちろん、患者さん一人ひとりの歯型に合わせて人工歯を製作し、装着後も微調整を行います。しかし、どうしてもわずかな段差や隙間が生じてしまうことがあります。
◎保証の対象にならなかった
インプラントには保証が付いている場合もありますが、定期メンテナンスを受けていることといった条件が付いているのが一般的です。歯科医院によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
■インプラントで後悔しないための注意点
インプラントはあごの骨に人工歯根を埋める手術が必要です。そのため、以下のような注意点があります。事前にしっかりと理解しておきましょう。
◎インプラントにはリスクがある
インプラントは絶対に安全という治療ではありません。以下のようなリスクが生じる可能性があります。
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- ・下歯槽神経の損傷:唇や舌にしびれが残る
- ・上顎洞炎:鼻づまり、膿が出る
- ・インプラントと骨が結合しない:インプラントの動揺や脱落
これらのリスクは歯科医師の経験や術後のケアにより左右されます。もちろん、これらが必ず起きるわけではありません。しかし、可能性がゼロではないということを理解しておくことが大切です。
◎十分な説明をしてくれる歯科医院を選ぶ
十分な説明を受けずに進めてしまうと後悔する可能性があります。どのような治療なのか、メリットだけでなくデメリットなど十分な説明をしてくれる歯科医院を選びましょう。わからないことがある場合は遠慮なく歯科医師に質問し、納得できるまで説明を受けることをおすすめします。
◎信頼できるインプラントメーカーを選ぶ
インプラントはさまざまなメーカーから提供されています。「ストローマン」や「ノーベルバイオケア」といった大手メーカーのインプラントは、長年の研究開発と臨床データにもとづいて作られており、安全性や耐久性が高いです。また、万が一のトラブルにも対応できるように保証制度も整っています。
一方、あまり知られていないメーカーのインプラントは、価格が安いメリットがあります。しかし、引っ越しなどで転院することになった場合、そのメーカーを取り扱っている歯科医院が見つからない可能性があります。
◎術後は定期的なメンテナンスが必要
インプラントは入れたら終わりの治療ではありません。長持ちさせるには術後のホームケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。
【インプラントは星の森ファミリー歯科にご相談ください】
インプラントで後悔しないためには、事前にリスクや注意点について十分に理解しておくことが重要です。
星の森ファミリー歯科では、日本口腔外科学会認定医が在籍しており、豊富な知識と経験に基づいたインプラントを提供しています。
血液検査、CT撮影など精密検査を実施し、患者さん一人ひとりのお口や全身状態を詳しく把握した上で治療計画を立案します。
インプラントが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。