【診療時間】 9:30~13:00/14:00~19:00
【休診日】日祝午後
海部郡大治町西条字南井口16

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「骨造成」インプラントができない時に行う治療とは?


こんにちは。

星の森ファミリー歯科、歯科医師の伊東です。


「インプラント治療ができないって言われたけど、どうすればいいの?」

「骨造成って何?」

このような疑問はありませんか?


インプラント治療はあごの骨に人工歯根を埋め込むため、骨量が不足している場合、治療が難しいことがあります。そんな時に選択されるのが「骨造成」です。


本記事ではインプラント治療ができない7つのケースとその際に行われる骨造成について解説します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


■インプラント治療ができない7つのケース


インプラント治療は、すべての患者さんに適しているわけではありません。以下のケースはインプラント治療が困難になることがあります。


    • ・インプラントを固定するための骨の量が不足している場合
    • ・糖尿病や骨粗しょう症など、インプラント治療に影響を与える全身疾患がある場合
    • ・重度の歯周病に罹患しており、口腔内環境が悪化している場合
    • ・未成年者で、あごの骨の成長が完了していない状態
    • ・妊娠中や授乳期間中の方
    • ・喫煙習慣がある方
    • ・麻酔の使用が困難な方

インプラント治療が適応するかどうかは、レントゲンやCT検査、血液検査など全身とお口の状態を把握し、総合的に判断します。


■インプラント治療に必要なのはあごの骨の量


インプラント治療はあごの骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込みます。人工歯根は、直径3~5mm、長さが8~12mm程度あるため、あごの骨に十分な厚みと幅が必要です。


そのためインプラントを埋入する部位の骨の厚みが6mm以上、高さが10mm以上ないとインプラントが安定しない可能性があります。


しかし、以下の理由であごの骨の量が不足することがあります。


    • ・歯周病の進行により、歯を支える骨が溶けてしまった
    • ・抜歯後の長期間放置し、あごの骨が吸収されてしまった
    • ・長年合わない入れ歯を使い続け、あごの骨が痩せてきた
    • ・加齢に伴い、骨の量が自然と減少してきた

あごの骨の状態が悪化すると、インプラント治療の適応外と判断される可能性が高くなります。


■インプラントができない時に行う骨造成とは?


あごの骨の量が不足している場合でも、「骨造成(こつぞうせい)」という方法を選択することでインプラント治療ができる可能性があります。


骨造成は、不足したあごの骨の部分に「骨補填材」を埋め込んで骨の量を増やす治療法です。使用する骨補填材は、主に以下の2種類があります。


◎自家骨

患者さん自身の別の部位から骨を採取し、不足している部位に移植する方法です。骨の量を増やす効果が高いですが、採取する部位の手術が必要になることと、術後に痛みを伴うことがあります。


◎人工骨

人工の骨補填材を用いて、不足している部位に埋め込む方法です。自家骨移植に比べて身体への負担や痛みも少ないですが、骨の量を増やす効果は低い場合があります。


また、人工骨の種類には「吸収性」と「非吸収性」の2種類があり、当院では吸収性の人工骨を使用しています。この人工骨は移植後、約1年で体内に吸収されると同時に、新しい骨組織が生成され、ご自身の骨に置き換わるメリットがあります。 


■骨造成の種類


骨造成には、さまざまな種類がありますが、代表的なものを3つ紹介します。


◎GBR法

GBRとは「Guided Bone Regeneration」の頭文字をとった言葉で、「骨の再生を誘導する」ことを意味しています。骨補填材と「メンブレン」と呼ばれる特殊なシートを用いて骨の再生を誘導する方法です。


インプラント埋入後、骨が不足している箇所に自家骨または人工骨を置き、その上からメンブレンを覆い被せます。メンブレンの役割は、歯ぐきなど骨以外の組織が入り込むのを防ぎ、骨の再生を阻害しないようにすることです。骨の再生が促進され、十分な量の骨ができれば、その部分にインプラントを埋め込むことができます。


◎サイナスリフト

上あごの骨が不足している場合に行う骨造成です。上あごには「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があります。その周辺の骨は高さが不足しがちです。


サイナスリフトは、骨の高さを補うために上顎洞の底を上げ、生じた空間に骨補填材を詰め込み、骨を増やす方法です。骨が作られるまで数ヶ月待つこともあれば、同時にインプラント埋入を行うこともあります。


◎ソケットリフト

サイナスリフトと同様に、上あごの骨の高さが足りない場合に行われる骨造成です。上あごの骨の量が大幅に不足している場合はサイナスリフトが選択されますが、増やす量が比較的少ない場合はソケットリフトが選択されます。


【他院でインプラント治療を断られた方は当院にご相談ください】


あごの骨が薄い、または少ないと診断され、インプラント治療を断られるケースは少なくありません。しかし、骨造成を行うことでインプラント治療が可能になる可能性があります。


ただし、骨造成には技術と知識、設備などが必要なため、対応できる歯科医院は限られています。


当院では、骨造成を含むインプラント治療に対応しております。インプラント治療を希望している方はもちろんのこと、他院で断られた方もお気軽にご相談ください。


星の森ファミリー歯科
歯科医師・歯学博士
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